某日、電話で、

 ロシアの人から訊いたのだけれど、
 ロシア語で「スマロディナ」って発音して、赤・黒・白などの種類があり、
 ジャムにすると美味しい果物があるけれどお宅にありますか?

といったなぞなぞのような問い合わせがありました。

とっさに頭に浮かんだのは、すぐり系の果物でした。

赤→レッドカレンツ(redcurrant)→赤房すぐり
黒→ブラックカレンツ(blackcurrant)→黒房すぐり
白→ホワイトカレンツ(whitecurrant)→白房すぐり

黒い果物ってそれ程ないのでこれだと思ったのですが、
気になったのであとでロシア語をあやつる友人に訊いたところ調べてくれて、
smorodina スグリの木または実
krijovnik スグリまたはスグリの実
だそうです。
彼も「何が違うんだ」とつっこんんでいましたが、確かに微妙な違いです。
それでも英語では前者がcurrantになり、後者がgooseberryになるようです。

いずれにしても問い合わせはsmorodinaの方で正解はスグリってことで良さそうです。
ロシアなんかではベリー系の果物が豊富なので呼び名が細分化されているのでしょうか?興味深いところですが調べる手がかりがない。

ここから話はややずれますが、
gooseberryの訳語は「スグリ」なんですけど、これも厳密にいうと違うようです。
正しくは「西洋すぐり」になるのでしょうか?
スグリは日本に在来種として昔から存在しており、
外国のgooseberryとは品種が違うから、ということらしいです。

これは以前に軽井沢植物園の方に訊いて判明しました。
割と細かい突然の質問だったにも関わらず、すらすらと教えて頂き驚きました。
聞いたところによると通常目にするのは西洋種が殆どで日本在来のはまず見ることはないと言っていました。
果物には微妙な品種違いが沢山あるので難しい。
特にスグリ系は栽培している本人も品種名まではみんな判らないようです。
植木屋の苗にも品種名は殆ど書いていない。
この植物園は個人的にかなりお勧めです。
静かで緑多く、ブラブラするのに良いです。
いずれレポートする予定です。
ますます脱線。

それと、もう1つ不思議なのは
上記の3種が日本語では、「〜スグリ」となるのに英語だと
スグリだけがgooseberryとなりcurrantの文字がない。
植物学的に何かあるのか。それとも文化的な理由によるのか。
この理由も気になります。

更にややこしくしているのが、当店では
blackcurrant(ブラックカレンツ)(黒房スグリ)をカシスと呼んでいることです。
カシスはフランス語です。これだけフランス語ってのも変といえば変。
カシスオレンジなどの影響なのか、これだけカシスの呼び名が流布しているので当店でも倣って「カシス」としています。

こんなことを考えていると頭がこんがらがってきます。

白房スグリは当店では使っていませんが、苗を入手したので試しに育てています。

僕は勝手に当店でも販売している
グースベリーカレンツカシス
をスグリ3兄弟と呼んでいます。

先日、カレンツとカシスを栽培している方のところに行ってきました。
今年も生育は順調な模様です。来月から収穫が始まります。