今年になってから謎の木の実が色々入荷したり
頂いたりしたのですが詳細が全く不明なものが多い。

どなたかご存知の方いらっしゃいましたら、
コメント覧やメールなどでご教示頂けませんでしょうか。
宜しくお願いします。

RIMG0205
RIMG0210


シンガポール産。
2枚目の写真は1枚目の写真の小さいほうを割ったもの。
下さった方は中にモダマみたいなのが入ってるとおっしゃって
いたのですが、割ってみたら違った。
中にモダマみたいなのが入っていたら事件だと思っていたのですが。

RIMG0207

こちらもシンガポール産。
アカシアのような木になっていたとのことです。

RIMG0213

ミャンマー産。
マンダレーで購入したものだそうです。
現地でトウピアティーと呼ばれる。
一緒に写っている小さいほうは当店で販売しているまだらハンバーガービーン。色形はそっくりですが、こちらははるかに大きい。

RIMG0214

同じくマンダレーで購入されたもの。

RIMG0216

ミャンマー シャン州での採集品

RIMG0220

同上。

RIMG0221

インドネシアのセレベス島産。
放り投げるとヘリコプターのようにクルクル回りながら落下する。

RIMG0222

同じくインドネシアのセレベス島産。
放り投げるとヘリコプターのようにクルクル回りながら落下する。

RIMG0223

ラオス山中での採集品。滝ノ下で拾ったとのこと。
葉っぱに木の実がくっついていて不思議。

RIMG0224


確かインドネシア産だったかと思います。
割った中には綿みたいなものが詰まっている。
何だかは判りませんが(笑)近く販売開始予定。

RIMG0227

中国は義鳥の市場で購入されたもの。
古い紙みたいなものに種が張り付いている感じ。
市場で売ってるくらいなので食べられるのか?

RIMG0228

全く謎。綺麗な赤色。

RIMG0233

RIMG0232

硬い殻で覆われていてプラスチックにしか見えない。
振るとカラカラ音がする。トンカチで叩いて割ってみたのが左の状態。
マトリョーシカみたいに割ったら一回り小さい同じものが
でてきたらどうしようかと思った。
こんな感じの硬い殻に覆われた木の実は形や大きさ違いでいくつか
見たことがあります。
先日からとりあえず店頭にて1個105円で販売中。

まだあるのですが取り急ぎ以上です。



Comment
2011/07/12 7:53 PM posted by: caretta64
とってもおもしろそうな木の実ばかりですねー
こんなの見るとワクワクしてしまいます。

とりあえず「赤い種子」はナタマメでいいと思います。
一番下はどこかで見た気がするけど思い出せない。
中国義鳥市場のペラペラ種子は、ノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)の何かかな?
でも何で市場で売っていたのでしょう。観賞用?
葉っぱの真ん中に実が付くのは、日本にも「ハナイカダ」があるけど
それとは全然違う・・、と思ったら、こちら
http://manekineko44.blogspot.com/2010/04/blog-post_21.html
にある、ヒルガオ科の Neuropeltis racemosa と同じものみたいです。

あとはよくわからない。また何かわかったらお知らせします。
ヨーロッパからの荷物、早く届くといいですね。
2011/07/13 3:42 PM posted by: Sando
数多くの木の実を入手されたようですね。
見ているだけで楽しくなります。

インドネシアのセレベス島産の3方に羽の伸びた種は、Hiptage benghalensisの実です。
タイにも生えています。なかなかカッコいい実ですよね。
  
その次のインドネシア セレベス島産のものは、Pterocymbium tinctoriumです。
  
ラオス山中での採集品のハナイカダ似は、ヒルガオ科のNeuropeltis racemosaです。

その下の中に綿の詰まっている実は、Ceiba pentandraの実です。 東南アジアでは、実際に綿の代用として詰め物などにも使われています。 よく似たものに、Bombax ceibaがありますが、外の皮が黒く、熟すと5裂する点で区別できます。   花はBombax ceibaのほうが赤くて大きく、見ごたえがあります。

中国の市場で購入されたものは、Oroxylum indicumの種ですね。 アルソミトラに似て、これもよく滑空します。 東南アジアでは若い鞘を湯がいて野菜として食べます。 また、東南アジアでよく売られているポプリの中にもこの種子がよく入っています。

赤い種は、ナタマメの赤豆ですね。

最後のは、ヤシ科のRaphia pedunculataの実ですね。
葉から取れる繊維は、ラフィアとしてラッピングの紐などにも利用されたりしています。
よく似たものに、東南アジア原産のラタンの実とサゴヤシの実があります。 これらも蛇の鱗のような模様のついた実ができます。
ラタンは籐細工に使われるヤシで実の大きさは、せいぜい1-2cm。
サゴヤシは幹からでんぷんをとれるヤシで実の大きさは4cmぐらいで球形です。

シンガポール産の木の実は、帰ってから図鑑を調べればわかると思うので、しばらくお待ちください。

また、面白い木の実ありましたら、紹介ください。
楽しみにしています。
2011/07/13 3:44 PM posted by: Sando
それから、
ミャンマー シャン州での採集品は、マメ科のEnterobiumの莢だと思います。
2011/07/13 4:16 PM posted by: Sando
ミャンマー シャン州での採集品2枚目の、尖った実と大きな種子、思い出しました。

おそらく、Mesua ferrea(セイロンテツボク)の実だと思います。

2011/07/13 8:57 PM posted by: 小林商会店主
caretta64様 Sando様

ご教示ありがとうございます。
と、同時によくお判りになりますねー。感嘆。

ただ販売しているだけの無知さが身に沁みます。

日本名が特にないものも多いのでしょうか。
今後販売する時はネーミングに悩みます。

ナタ豆だったとは!
恥ずかしながら未だに見たことがないのです。
こんな綺麗な色をしているのですね。

ハナイカダってのも風流な名前でうまいこと
名付けたものです。
枯れる前の緑の状態で川を流れていたら
まさに花(実?)が筏に乗っているよう。

下さった方達にもいずれ報告しておきます。

ご親切にありがとうございました。

引き続き何かわかりましたらご教示下さい。

また時間ができましたら他の木の実も掲載して
いきたいと思います。




2011/07/13 9:42 PM posted by: Sando
シンガポールの植物図鑑によると、シンガポール産の1枚目の大きなマメは、Callerya atropurpureaが有力候補だと思います。

2枚目の黒い細長い莢のほうは、シンガポールの街路樹として広く使われているアメリカネムノキの実です。