ジャムこばやしblog

お店のことや旧軽井沢、あまり知られていない軽井沢、 などを中心に紹介していければと思っています。
ここ数年は木の実イベント関係の話が多くなっていますがご容赦ください・・・

2008年05月

某日、電話で、

 ロシアの人から訊いたのだけれど、
 ロシア語で「スマロディナ」って発音して、赤・黒・白などの種類があり、
 ジャムにすると美味しい果物があるけれどお宅にありますか?

といったなぞなぞのような問い合わせがありました。

とっさに頭に浮かんだのは、すぐり系の果物でした。

赤→レッドカレンツ(redcurrant)→赤房すぐり
黒→ブラックカレンツ(blackcurrant)→黒房すぐり
白→ホワイトカレンツ(whitecurrant)→白房すぐり

黒い果物ってそれ程ないのでこれだと思ったのですが、
気になったのであとでロシア語をあやつる友人に訊いたところ調べてくれて、
smorodina スグリの木または実
krijovnik スグリまたはスグリの実
だそうです。
彼も「何が違うんだ」とつっこんんでいましたが、確かに微妙な違いです。
それでも英語では前者がcurrantになり、後者がgooseberryになるようです。

いずれにしても問い合わせはsmorodinaの方で正解はスグリってことで良さそうです。
ロシアなんかではベリー系の果物が豊富なので呼び名が細分化されているのでしょうか?興味深いところですが調べる手がかりがない。

ここから話はややずれますが、
gooseberryの訳語は「スグリ」なんですけど、これも厳密にいうと違うようです。
正しくは「西洋すぐり」になるのでしょうか?
スグリは日本に在来種として昔から存在しており、
外国のgooseberryとは品種が違うから、ということらしいです。

これは以前に軽井沢植物園の方に訊いて判明しました。
割と細かい突然の質問だったにも関わらず、すらすらと教えて頂き驚きました。
聞いたところによると通常目にするのは西洋種が殆どで日本在来のはまず見ることはないと言っていました。
果物には微妙な品種違いが沢山あるので難しい。
特にスグリ系は栽培している本人も品種名まではみんな判らないようです。
植木屋の苗にも品種名は殆ど書いていない。
この植物園は個人的にかなりお勧めです。
静かで緑多く、ブラブラするのに良いです。
いずれレポートする予定です。
ますます脱線。

それと、もう1つ不思議なのは
上記の3種が日本語では、「〜スグリ」となるのに英語だと
スグリだけがgooseberryとなりcurrantの文字がない。
植物学的に何かあるのか。それとも文化的な理由によるのか。
この理由も気になります。

更にややこしくしているのが、当店では
blackcurrant(ブラックカレンツ)(黒房スグリ)をカシスと呼んでいることです。
カシスはフランス語です。これだけフランス語ってのも変といえば変。
カシスオレンジなどの影響なのか、これだけカシスの呼び名が流布しているので当店でも倣って「カシス」としています。

こんなことを考えていると頭がこんがらがってきます。

白房スグリは当店では使っていませんが、苗を入手したので試しに育てています。

僕は勝手に当店でも販売している
グースベリーカレンツカシス
をスグリ3兄弟と呼んでいます。

先日、カレンツとカシスを栽培している方のところに行ってきました。
今年も生育は順調な模様です。来月から収穫が始まります。


以前に紹介したダチョウ牧場、からではないのですが、

ついにダチョウの卵を入手いたしました。

ダチョウ(駝鳥)卵

ダチョウ(駝鳥)卵 販売

大きい。そして硬い。

もちろん中身は卵の底に穴を開けて取り出してあります。

居るだけでかなりの存在感。

数は少ないのですが、お店やHPで1890円にて販売しております。



インテリアや割ってから紐を通してアクセサリーなどに

加工したりもします。うまく割れば入れ物にもなるかと。



昨日お店にやってきて店頭に置いておいたら、

「ダチョウが産まれるんでしょうか?」

と訊ねる方が3人いらっしゃいました。

産まれると確かに面白いんですが。



ジャムと関係ないじゃないか、という声も聞こえてきますが、

実とか標本みたいな博物館にあるようなものが個人的に好きなのです。

ジャム→果物→木の実→実→卵

つながりということで・・・。

前回に引き続き峠エリアにある碓氷川水源地です。

旧道にある当店から峠まで歩いて60分位でしょうか。

車だと5分。春~秋までは観光会館前からバスがでています。

片道500円往復800円也。行きはバスで帰りは歩いて帰っても

遊歩道が整備されているので、天気が良い日はお勧めです。

熊に注意。



碓氷川水源地

こちらが水源地です。

峠の見晴らし台と熊野皇大神社は一般的に知られておりますが、

この水源地も加えて3本柱でお願いします。

以前紹介した時より写真が芽吹きの時期で綺麗かと。

峠在住の方に訊いたのですが、干ばつの時でも水量が変わらないということです。山の天辺にあるのに水が湧いてるので不思議な感じがします。



上記の湧いているところのすぐ隣がワサビ田。

峠 ワサビ畑

緑がホントに綺麗です。ワサビといえば信州安曇野が有名ですが、

なんと、軽井沢でもワサビ田が見られます(正確には群馬ですが)。

回りがフェンスで囲われているので入れません。

猿よけでしょうか、いや、人間よけでしょう。



峠エリアは上に記した3本柱と名物「力餅」を茶屋で食すれば完成。

それにしてもこの峠エリア、狭い集落なのに内容が非常に濃いです。

神社の横にこんな建て看板もありました。分水嶺。峠の分水嶺


以前紹介した時には載せ忘れていた熊野皇大神社の樹齢850年「しなの木」、御神木。

シナノ木

「信濃」という呼び名の語源になったとも言われている木です。

まだ葉が茂ってないので今ひとつですが。



この本は以前頂いた「碓氷峠 歴史と観光」という碓氷峠ファン必携の冊子。昭和33年に発行されその後、復刻。現在第六刷。



熊野皇大神社の宮司さんによって書かれた冊子です。

神社を中心とする峠の歴史や観光・文化などがコンパクトにまとめられて

非常にわかり安い。僕のような歴史に疎い者には助かります。

峠の「しげのや」という茶屋や神社で好評販売中。

当店にも置いてありますのでご来店の際に閲覧希望の方はお申しつけ下さい。



これは熊野皇大神社のお札。



八咫烏が群れている図柄。お店に入って左上に貼ってありますので

見てみて下さい。好きな図柄です。



この八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークでもあるので、

Jリーグのチームがお参りにきたこともあるそうです。



次回は同じく峠の水源地を再び紹介したいと思います。

今日、朝鮮アザミについてお問い合わせ頂いた方、

再度ご連絡頂けますでしょうか。

頂いたメールに返信しているのですが、

宛先不明で戻ってきてしまいます。



お電話でも結構ですので宜しくお願いします。

電話番号0267-42-2622 営業時間9時~19時

5月15日11時から峠の熊野神社(熊野皇大神社)で春のお祭りがありました。

僕も行くのは始めてでした。

五月晴れで新緑が眩しく絶好のお祭り日和。

県境にまたがる神社なので両方の宮司や氏子総代が出席します。

軽井沢 熊野神社



お面を着けて舞いがあります(これがこのお祭りのメインイベントかと)。

軽井沢熊野神社春のお祭り

熊野神社の縁起でもある八咫烏のお面。

お餅らしきものを撒いたりします(自分はありつけず)。

神社の近くにこの八咫烏が止ったといわれる烏岩というものがあるそうです。

その岩より湧出する川が群馬の烏川になるそうです。

今回初めて知りました。

熊野神社春のお祭り

こちらは狐のお面。

聖なる烏と俗なものの象徴のキツネの対比、といったことらしいです。

聖俗あわせて出てくるところが好きです。

個人的にあんまり聖だけだとうそ臭い感じがしてしまうもので。



お稲荷さんのキツネは「聖」なので、その辺りはどうなるんでしょうか。





このお面がなんなのかは忘れました。武士?

弓矢を2回放ったりして面白い。



このお祭りは何故か軽井沢での知名度が低いように思います。

僕も最近まで存在すら知らず。

僕の家も氏子なんですが、訊いたところによると、

このお祭りは違うエリアの氏子の管轄らしいので、

それであまり見聞きしなかったのかと思われます。



もし来年以降5/15に軽井沢に来ることがありましたら、

足を伸ばしてみて下さい。個人的にはかなり面白いお祭りかと思います。

10/15にも祭りがあるようですので行けたらまたご報告したいと思います。



西洋化が早くに進んだといわれる軽井沢も一昔前までは中仙道の宿場町。

こういったお祭りは避暑地としての軽井沢以前の歴史を感じさせます。

避暑地化する前の文化と後の文化が重層的に存在しているところが面白い。

大多数の人々に軽井沢の表層しかしられていないところが残念です。

自分もまだまだ知らないことが多いのですが、少しずつでもこのブログなどで伝えていければと思っています。



神社正面より



これも最近まで知らなかったのですが、長野側を「熊野皇大神社」といい、

群馬側を「熊野神社」というそうです。

昨日、山菜を沢山頂きました。



ウド・ワラビ・コゴミ。



野菜も果物も季節感が薄れる昨今、山菜からは強烈な春を感じます。

正直なところ、毎日食べたいか?と訊かれると躊躇しますが、

大好きです。独特の苦味がたまりません。



ここのところ寒い雨の日が続いております。

なまじ油断しているので、冬よりも寒く感じます。

セーター・コート等必携です。

先日訪れた時のルバーブ畑の様子

ルバーブ畑

早くもにょきにょき花が伸びてきています。

こちらが花。

ルバーブの花

相変わらず妙です。



おまけでブルーベリーの花。

ブルーベリー花 蕾

開くとスズランみたいで中々綺麗です。

5/6にすぐ近くの神宮寺でお花祭りがありました。

仕事を抜けて写真だけ。



白い象を子供たちが引っ張ります。



こちらは女の子の稚児行列。

写真がやっつけ仕事ですいません。

全く雰囲気が伝わらない。



軽井沢の町の中で象を引っ張って歩いていく姿は、

ユーモラスで和みます。

自分も子供の頃は毎年引っ張っていました。

帰りに、ご褒美だったのでしょうか、

お菓子の詰め合わせを貰えるのが楽しみだった記憶があります。



今回、10数年ぶりに見ました。



お花祭りは釈迦の誕生日で通常は4月の頭だったような気がするのですが、

軽井沢は桜が咲いたり木の芽がでるのが一月遅れだから、

お祭りもずらしたのでしょうか、未確認です。


今年もいよいよ生ルバーブの販売が始まります。

5/9(木)から発送並びに、店頭販売致します。

ご注文はHPからどうぞ



去年・一昨年と5月末位からの販売だったのですが、

今年は雨も降り、気候も良かったので早めに収穫できそうです。



軽井沢の桜も例年より早くGW前に見頃を迎えておりました。


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